快適な生活環境と自然を守るために、
3つの市と町が手を合わせ最新の施設が誕生。
| 施設名称 | クリーンパーク北但 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県豊岡市竹野町坊岡943 番地 |
| 敷地面積 | 約36.6 ha（建設用地 約2.6 ha） |
| 竣工 | 平成28 年７月 |
| 運営期間 | 平成28 年８月～平成48 年７月 |
| 施設規模 | クリーンセンター 71t/ 日･炉×2 炉（24 時間運転） リサイクルセンター19 t/ 日（5 時間運転） |
| 焼却炉形式 | 全連続燃焼式焼却炉（ストーカ炉） |
| 発電設備 | 蒸気タービン発電機（2850kW） |
| 施工監理 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 |
| 設計・施工 | タクマ・株本・川見・西山特定建設工事共同企業体 |
| 運営 | ほくたんハイトラスト株式会社 |
各処理工程で、高度なシステムを駆使し、確実に焼却します。
ごみを積んだ収集車はプラットホームからごみピットへごみを投入します。ごみピットに貯留されたごみは、ごみクレーンによってつかまれ、焼却炉の中へ投入されます。
ごみを焼却した後の焼却灰は運び出されます。ろ過式集じん器などで捕集されるばいじんは、セメント原料として、再資源化するために運び出されます。
ごみ焼却により発生した排ガスは、ボイラー・エコノマイザにより冷却され、ろ過式集じん器によってばいじんが除去されます。きれいになった排ガスは煙突から大気へ放出されます。
ボイラーにより回収された熱は、蒸気に変えられ、蒸気タービン発電機で発電に利用されます。その後、蒸気は冷却されて液体となり再びボイラーに送られます。
場内で発生した排水は、排水処理設備で浄化し場内で再利用されます。
可燃性の粗大ごみは、切断機で細かく破砕された後、ごみピットへ投入されます。
| 受入供給設備 | ピットアンドクレーン方式 |
|---|---|
| 燃焼設備 | ストーカ式燃焼装置 |
| 燃焼ガス冷却設備 | 廃熱ボイラ |
| 排ガス処理設備 | ろ過式集じん器（バグフィルタ） 有害ガス除去装置（乾式処理） ダイオキシン類除去塔 |
| 余熱利用設備 | 抽気復水タービンによる発電 |
| 通風設備 | 平衡通風方式 |
| 灰出設備 | ピットアンドクレーン方式 |
| 給水設備 | 上水（生活用水）、 井水（プラント用水） |
| 排水処理設備 | MF 膜処理後 場内再利用 （クローズドシステム） |
クリーンパーク北但では、北但地域（豊岡市、香美町、新温泉町）のごみを燃やしたエネルギーで電気を作っています。その電気は北但地域にあるビルや工場で使われ、この取り組みは電気の地産地消といえます。地元地域でできた電気を地元で使う方が、遠くの発電所でできた電気を持ってくるよりも、電気を上手に使うことができるのです。
美しい環境を守るため、優れた技術と設備を結集しました。
ごみ収集車で運ばれてきたごみは最初に計量器で重さを計ります。
計量を終えた収集車はこのプラットホームに進入し、ごみ投入扉からごみをごみピットへ投入します。
ごみクレーン操作スペースでごみピット内のクレーンを操作します。
ごみピットに貯留されたごみは、ごみクレーンにより焼却炉に投入されます。
下水道汚泥およびし尿汚泥をごみピットへ投入します。
可燃性の粗大ごみは細かく破砕し、ごみピットに投入します。
施設内の機器の監視・操作はここで行っており、施設の頭脳と言えるところです。
焼却炉の内部に設置された階段状のストーカにより、ごみをほぐしながら焼却します。
ごみは、850℃以上の高温で焼却され、有害成分も熱分解されます。
ボイラーで発生した蒸気を利用し、最大2,850kW を発電します。
排ガスの熱を回収し、ボイラーへの給水を加熱します。
ごみ焼却によって発生する熱を回収し、蒸気を発生させます。
蒸気タービンで発電に利用した後の蒸気は冷やされ水に戻り、再びエコノマイザを通じてボイラーへ送られます。
排ガスは様々な排ガス処理機器できれいにし、高さ59mの煙突から大気に放出されます。
排ガスの中のばいじん・有害ガスは、ろ布（筒状の特殊なフィルタ）によって除去します。
排ガスの温度をダイオキシン類除去に適した温度に再加熱します。
排ガス中のダイオキシン類を触媒により、低音（180℃）で分解します。
排ガスは、誘引通風機により煙突に導かれます。
ごみピットの空気を加熱し、焼却用空気として焼却炉に送ります。
ごみピットの臭気を取り除きます。
排ガス処理機器から捕集されたばいじんは、飛灰貯留サイロで貯留されます。その後、セメント原料として、再資源化するために運ばれます。
ごみを燃やしたあとの焼却灰を冷却します。
焼却灰は一旦ピットに貯留されます。その後、灰クレーンによりトラックに積み込まれ、搬出されます。
分別収集されたごみから、大切な資源を 選別・回収します。
ごみの減量化・資源化を進め循環型社会の形成を図ります。
不燃ごみ・粗大ごみの処理がしやすいように粗く破砕します。
低速回転破砕機で破砕されたごみをさらに細かく破砕します。
破砕された不燃・粗大ごみの中から、 鉄を磁石の力で回収します。
回転する筒の穴の大きさにより不燃・粗大ごみを不燃残渣と可燃残渣に選別 します。
磁石による、うず電流の反発する原理 を利用して、アルミを回収します。
回収されたアルミはホッパに一旦貯 留されます。
水銀が使われている蛍光管や電球は 専用の破砕機で処理します。
収集された各所資源ごみを一旦保管します。
運び込まれたビン・カンをショベルローダで受入ホッパに投入します。
袋づめ収集されたビン・カンの袋を破ります。
ビン・カンの中から、スチールカンを磁石の力で回収します。
磁力選別機で残ったアルミカン及びビンの色別(3色)に人の手で選別します。
選別されたスチール カン・アルミカンを それぞれ圧縮します。
茶色・無色・その他の色 別に選別されたカレット を貯留します。
ペットボトル・紙製容器包装の中から、人の手で異物を取り除きます。
選別されたペットボトル・紙製容器包装をそれぞれ小さく圧縮・梱包します。
運び込まれたペットボトルを一旦貯留します。
運び込まれたペットボトル・紙製容器包装をショベルローダで受入ホッパに投入します。
袋づめ収集されたペットボトル・紙製容器包装の袋を破ります。
運び込まれたプラスチック製容器包装を ショベルローダで受入ホッパに投入します。
袋づめ収集されたプラスチック製容器包装の袋を破ります。
プラスチック製容器包装の中から、人の手で異物を取り除きます。
選別されたプラスチック製容器包装を小さく圧縮・梱包します。
「ごみ」を通じて、資源と環境の大切さを学ぶ施設です。
クリーンパーク北但では、「北但の豊かな自然」と「ごみ問題」を通じて、
資源と環境の大切さを、環境学習による地域交流を交えながら学ぶことができます。
見学者ホール
見学窓からはクリーンセンターのプラットホームとごみピットの実際の処理の様子を見学することができます。
また、見学者ホール壁画に描かれたごみクレーンの実寸大グラフィックにより、ごみクレーンの大きさを体感することができます。
見学窓からはクリーンセンターの主要な処理機器が配置された炉室を見学することができます。
ホール
見学窓からは蒸気タービン発電機を見学することができます。
また、手回しや自転車で楽しみながら発電を体験することができます。
見学窓からはリサイクルセンターのプラットホームの実際の処理の様子を見学することができます。
見学窓からはペットボトル・紙製容器包装・ビン・カンの手選別処理の様子を見学することができます。またホールには、各資源の圧縮梱包品など、選別後の製品を展示しています。
見学のオリエンテーションとして、大迫力の映像・音響設備により、北但の豊かな自然とごみ問題をテーマとする映像コンテンツを上映し、楽しみながら環境学習へ導きます。
バーチャル模型により、本施設をより詳しく知ることができるとともに、持続可能な社会の実現に向けて、環境クイズやECO なぞなぞにチャレンジし、楽しみながらエコロジーに役立つ学習をすることができます。
新しい里山環境の再生と循環をテーマに里山とごみの結びつきを学習することができます。
様々な手作り体験を通して、資源の大切さを学習することができます。
コウノトリや川などの北但地方の美しい自然を表現し、地域の豊かさを感じられるスペース。多目的工房での手作り体験や再生品等展示など、地域の交流の場として利用することができます。